みなさんこんにちは!イット@it_coach0412です!!
この記事を見ている方は、こんな悩みはありませんか??
・特別支援学校へ異動したい
・特別支援学校の働き方を知りたい
・小中学校との違いについて知りたい
私自身、特別支援学校で勤務をしているのですが、やりがいもありながら、どのように支援してよいか悩みながら、日々過ごしております。
今回は、小中学校から特別支援学校に異動したいという方に向けて、小学校から特別支援学校に異動した私自身の体験談をもとに、「特別支援学校へ異動するための3つの準備」をお伝えします!
・特別支援学校に異動するために必要な準備が分かる!
・異動へのモチベーションが上がる!!
・小中学校との違いが分かる!!!
僕自身、現在は特別支援学校小学部に所属しており、学級担任として、さまざまな障がいがある児童の支援を行っています。専門的なお話もできます。
また、僕が運営するオンラインコミュニティ『Lifeffull-ライフル-』では、人生をテーマにやりたいことを実現させて、人生を充実させる活動を行っています。興味がある方、無料で入会することができます。
特別支援学校に異動するために行っておきたい3つの準備
特別支援学校の異動は一朝一夕で行われるものではありません。
「特別支援学校に異動してこんなことをやりたい」という信念と、それに対する十分な準備が必要です!!
私も「特別支援教育のプロになって、困っている児童生徒に還元したい!」という思いをもって、異動をしました!!
信念をもつことも大事ですが、まず僕が異動するために準備したことを説明していきます。
準備したことは、以下の3つになります!
- 情報をリサーチしておく
- 早めに管理職へ相談をする
- 特別支援教育の勉強を日々行う
順番に見ていきましょう。
①情報をリサーチしておく
まずは、ご自身の自治体で、どのような手段で特別支援学校で採用・異動できるかを確認しておきましょう!!
都道府県の教育委員会HPを開けば、載っていますよ!!
私のいる自治体では、基本的に小学校採用の先生は特別支援学校へ異動することは難しいとされています。
小中学校内での異動は頻繁にあるのですが、管轄が異なる小学校と特別支援学校での異動はあまりないのです。
そして、基本的には採用校種が違うので、特別支援学校教諭になるためには、採用試験を受けなおして、合格しなければなりません。
もう採用試験を受けたくないよ・・・
では、小学校教諭だった僕はどのようにして特別支援学校へ異動をしたのか?
私の自治体では、市町村立の特別支援学校があったので、市町村教育委員会の管轄での異動ということで、特別支援学校に異動ができました!!
そんな制度あるんだ~!初めて知ったわ!!
この制度を使うためには、特別支援学校教員免許が必要なので、ご自身の保有する教員免許についても確認しましょう。
その他にも、学校間交流異動という制度があります。
このように、特別支援学校への異動方法は、自治体によって制度が異なりますので、情報をリサーチしておきましょう!!
②早めに管理職へ相談をする
次に行うとよいことは、早めに管理職へ相談をすることです。
伝えるのは、早いに越したことはありません!!
僕の場合は、異動する直前の年の5月頃に、校長先生へ「特別支援学校で経験を積みたい」旨を伝えていました。
でも、年度が始まったばかりなのに管理職に相談すると、自分の学級に不満があるとか思われそうで聞きにくい・・・
そう考えられる方もいらっしゃいますよね?
確かに突然、「特別支援学校に異動したい!」と伝えると、誤解が生まれやすくなるので、アサーティブな言い方に変えましょう。
学校現場において、特別支援教育のニーズが高まっていることは承知の事実です。当然、管理職もそのような実態に危機感をもって、日々学校運営を行っているはずです。
そこで、管理職が考える特別支援教育に対するニーズと、自分の要求をマッチングさせられるような言い方で、相談をすると好ましいと言えます。
きっと、「やる気のある先生だ」と感心してもらえて、前向きに考えてくれるでしょう。
ちなみに、僕がいた小学校では、特別支援学級担任を希望する先生はほぼいませんでした。免許の問題もありましたが、「他の先生はあまり希望しないんだな・・・」と感じました。
早めに異動の希望を伝えておけば、管理職も準備に費やす時間が十分に確保できるので、きっとありがたいと感じてもらえるでしょう。
管理職の相談も早めに行い、こちらの準備も着々と進めていきましょう。
③特別支援教育の勉強を日々行う
最後は、特別支援教育の勉強を日々行うということです。
もちろん勉強しているよ!!
といった意見が多いと思います。
あえて付け加えるのであれば、ご自身の勉強しているスタイルや習慣を尊重していますので、そのまま継続してくださいね(笑)今回は、そこに少しアドバイスしていきます。
それは、以下の2つです。
- 実践の根拠のなる理論を確実にもっておくこと
- 説明ができること
まず、「実践の根拠となる理論を確実にもっておくこと」ですが、障がいがある児童生徒に対する指導・支援って、ぶっちゃけ路頭に迷ってしまうことが多々あります。
「思っていた通りにならない」「こんなはずじゃない」と思うことがほとんどです。
そのときに、自分のメンタルを守ったり、同僚や保護者に理解を得られるのに必要なのが、実践の根拠です。そして、根拠的なものは本やセミナー、経験ある先輩教員、医療関係者などから見たり聞いたりしなければ確立されません。
そういった意味で、勉強はとても大事です!!
一方で「説明できること」についてですが、これは説明責任を問われたときに大いに役立ちます。
例えば、保護者から説明責任を問われたとしましょう。
「先生はどう思いますか?」って結構聞かれますよね。根拠をもって丁寧に説明できる教員と、そうでない教員はどちらが信頼されると思いますか?
答えは明確で、「根拠をもって丁寧に説明できる教員」ですね。
そして、説明するためには、しっかりとした知識を仕入れて、保護者に分かりやすい言葉で端的に話さなければなりません。
日頃から勉強をしておくと、自信をもって指導ができます。説明を求められた時も、はっきりと保護者に伝えられます。万が一の際も、ピンチを保護者との信頼関係を深めるチャンスにもなります。
特別支援学級での経験を積んでおくことがよい3つの理由
ここまで見ていただいて、こんな疑問を抱く方がいるかもです。
日常的に特別支援の子どもと関わる場があるといいんだよね。もっと実践的なアドバイスがほしいです!!
ずばり、そのお悩みには特別支援学級での指導・支援を経験することがおすすめ!!
実際、特別支援学校では大体5~8名の児童・生徒数に対して、先生が2~3名配置されます。特別支援学級での経験があると、教員同士の支援連携にも慣れることができますよ!!
そして、特別支援学級を経験しておくとよい理由が3つあります。
- 障がいに応じた指導・支援法を知れる
- TTの役割や連携方法が分かる
- 特別支援教育特有の教科や領域についての理解が深まる
順番に見ていきましょう!
①障がいに応じた指導・支援法を知れる
小学校の特別支援学級では、主に学習障害やADHD・自閉症児が多く在籍しています。
その子たちが安心して学習や生活を行うためには、特別支援学級が安心・安全な場所であることが必要不可欠です。少人数だし、丁寧に教えられるだろうと鷹をくくるのではなく、在籍する児童・生徒一人一人に応じた指導や支援が必要になってきます。
私の失敗談を紹介します。
その当時、入念に教材研究はしていたのですが、通常学級と同じ感覚で指導していたら、隣の児童同士で喧嘩が勃発したり、廊下に飛び出したりすることが毎日のようにありました。感じたのは、授業が分からないと起こるいわゆる問題行動は、特別支援学級の児童・生徒の方がより激しく、頻度も多いです。
まさに、「1コマ1コマが勝負」ですし、その他の学校生活での支援もとても重要です。
交流学級での友達同士のトラブルもめちゃくちゃ起こります。
未然に防止できるように、ソーシャルスキルトレーニングを行ったり、クールダウン法を身につけさせたいところです。
ここに関しては、ぺーやんさんという方が書かれたこちらのブログを参考にしていただきたいです。
授業と生徒指導、自己肯定感は相関関係にあり、成功体験を重ねるごとにプラスのサイクルが機能していきます!!
マイナスのスパイラルにならないように注意しないとですね!
これらの経験があることで、特別支援学校でも個に応じた指導・支援が本当に生かされてきます。
交流学級での友達同士のトラブルもめちゃくちゃ起こります。
理論や授業法を知っていると、先手を打てますし、万が一のときに焦らず対応できます!!
ぜひ、特別支援教育の経験ある同僚や管理職に相談したり、専門書やセミナーなどを活用して、特別支援教育に対する確かな知識と実践力を身につけていきましょう!
②TTの役割や連携方法が分かる
最近では、通常学級でもTTが導入されてきて、馴染みがありますね。特別支援学級では、基本的に毎時間TTを行っています!!
主にT1が学級担任で、T2が学習・生活支援員といったパターンです。
また、特別支援学級担任がT2として、交流学級にサポートで入るということもあります。
在籍する児童が交流学級での支援が必要な場合、空きコマや給食、掃除などの部分的な時間で支援に入るんです。
これらを踏まえると、T1とT2のどちらの役割と連携方法を知っておくことは本当に大切と言えます。そして、特別支援学校では特別支援学級よりもTTの機会も多いですし、連携が本当に重要になってきます。
阿吽の呼吸で教員が入れ替わったり、周りの状況を判断して自分から動くことが大切です。
この感覚に慣れるためにも、特別支援学級での経験は本当に役立ちます。
③特別支援教育特有の教科や領域についての理解が深まる
さて突然ですが、特別支援学級で行われている特有の教科・領域はなんでしょうか?
私も特別支援担任になるまでは、全然分かりませんでした。
答えは、自立活動と生活単元学習です。
他にも日常生活の指導や作業学習もありますが、通常学校で週1コマ扱いとして取り上げられるパターンはレアケースです。
ちなみに特別支援学校小学部では、1時間目が日常生活の指導となっています。中学部・高等部では、週4~8コマで作業学習が行われています。話は戻りますが、私がいた小学校では、特別支援学級における自立活動と生活単元学習は、それぞれ週に1コマずつ行われていました。
時数に関しては、国語・算数の時間のうち、2コマを自立活動や生活単元学習に割り当てていました。
国語・算数は、特別支援学級に来て学習をする時間だったため、交流学級での学習に支障をきたしません。
自立活動とはどういった教科・領域なの?
これに関しては、学習指導要領に記載されている目標と内容を引用させていただきます。
第1 目 標
個々の児童又は生徒が自立を目指し、障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養い、もって心身の調和的発達の基盤を培う。
特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編 小学部・中学部学習指導要領(第7章第1)(p.48)
注目すべきは、最初の文の「個々の児童又は生徒が自立を目指す」です。子ども一人一人の実態に合わせて、適切な自立活動の指導計画が設定される理由でもあります。
一人一人に合わせた、オーダーメイドな指導計画と実践になるわけです!!
また、内容としては以下をご覧ください。
自立活動6区分27項目一覧表(中略)
1 健康の保持
特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編 小学部・中学部学習指導要領
2 心理的な安定
3 人間関係の形成
4 環境の把握
5 身体の動き
6 コミュニケーション
項目は省略してしまいましたが、区分・項目ごとに内容が決められているので、子どもの実態に合わせて内容をチョイスします。それらの内容から、必要な要素を組み合わせて、授業計画に落とし込んできます。
実際の授業としては、少人数集団を活かして、ソーシャルスキルトレーニング要素を入れたゲームや遊びを活動として設定したり、漢字のマッチングなどのビジョントレーニングを行ったりします。
私はこちらの教育書をよく読みます。よろしければご覧ください。
生活単元学習とはどういった教科・領域なの?
ここに関しても、学習指導要領から引用させていただきます。
【各教科等を合わせた指導の特徴と留意点】
ウ 生活単元学習
生活単元学習は,児童生徒が生活上の目標を達成したり,課題を解決したりするために,一連の活動を組織的・体系的に経験することによって,自立や社会参加のために必要な事柄を実際的・総合的に学習するものである。
特別支援学校学習指導要領解説 各教科編(小学部・中学部)(第2節3 指導の形態について 生活単元学習)(p.32)
生活単元学習では,広範囲に各教科等の目標や内容が扱われる。
生活単元学習の指導では,児童生徒の学習活動は,実際の生活上の目標や課題に沿って指導目標や指導内容を組織されることが大切である。
また,小学部において,児童の知的障害の状態等に応じ,遊びを取り入れたり,作業的な指導内容を取り入れたりして,生活単元学習を展開している学校がある。どちらの場合でも,個々の児童生徒の自立と社会参加を視野に入れ,個別の指導計画に基づき,計画・実施することが大切である。
実際の授業としては、私が特別支援学級の担任をした年に行った、「野菜と仲良くなろう」という実践を紹介します。
春にナスやミニトマト、きゅうりなどの野菜の苗を学校の畑に植えて、育てていきます。子どもたちには、水やりや観察を定期的に行わせていきます。そして、7月に収穫をし、その後、調理実習で夏野菜カレー作りをします。
調理実習を授業参観として設定して、保護者と子どもと一緒に活動をしたのをよく覚えています。
生活単元学習は、「生活上の目標を達成したり、課題を解決したりするために、各教科での要素を組織的・体系的に経験をさせていく」ので、本単元でも各教科での目標や内容となる要素をたくさん盛り込みました。
実際に野菜を作ったり、調理をしたりする子どもの姿は本当に前向きであり、おいしそうにカレーを食べて「ぼくたちが育てた野菜なんだ。」と保護者の方に話している様子を見て、感動したのをよく覚えています。私にとっては、生活単元学習の魅力に向き合えた題材となりました。
そして、特別支援学校では自立活動と生活単元学習に対する専門性や力の入れ方が高く、特別支援学級での指導歴が大いに役立ってきます!!
小学部では、自立活動が週に2コマ、生活単元学習が週に6コマあります!
学年が低くなるにつれて、生活単元学習のコマ数がもっと増えてきます!!
まとめると、自立活動と生活単元学習の指導の経験があることは、特別支援学校での勤務に生かされてきます。
まとめ~信念をもって、万全な準備をしておこう!!~
今回は、特別支援学校へ異動するための3つの準備を紹介させていただきました。
3つの準備をまとめると、
- 情報をリサーチしておく
- 早いうちに管理職へ相談をする
- 特別支援教育の勉強を日々行う
といったことでした。
異動先が違う校種を希望している先生でも、役に立つこと間違いなしです!!
また、特別支援学級での経験もめちゃくちゃ役立ちます!!ぜひ、特別支援教育に興味のある方の参考になれば嬉しいです!!
僕が運営するオンラインコミュニティ『Lifeffull-ライフル-』では、人生をテーマにやりたいことを実現させて、人生を充実させる活動を行っています。興味がある方、無料で入会することができます。
このブログでは、『仕事もプライベートも最大限に充実させる』ためのメソッドをたくさん発信しておりますので、よろしければこれからも見ていただけると嬉しいです。
最後まで見ていただき、本当にありがとうございました。
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