この記事を見ている方は、こんな悩みはありませんか??
「通常学級にいる、支援が必要な子にうまく関われない」
「特別支援学校に異動してみたいけど、実際どうなんだろう?」
「異動するなら、何から準備すればいいの?」
イットみなさん、こんにちは!イット@it_coach0412です!!
僕は小学校で3年間働いたあと、4年目に自分から校長に打診して特別支援学校へ異動しました。
この記事では、僕の経験をもとに次のことを紹介します。
・小学校から特別支援学校へ異動する仕組みと、免許の話
・異動を実現するための3つの準備(校長への伝え方の例つき)
・異動して分かった小学校との違い
・異動してよかったこと・大変だったこと




「異動するかどうか迷っている」という先生にも、判断材料になるように書きました。ぜひ最後まで読んでみてください。
僕が小学校から特別支援学校への異動を決めた理由
きっかけは、小学校で出会った1人の男の子です。
その子はパソコンがとても得意で、興味のある分野にはすごい集中力を見せてくれました。一方で、友達との関わりはうまくいかないことが多く、学年が上がるにつれて周りとの距離が少しずつ開いていきました。



本人は「みんなと仲良くしたい」と思っているのに、うまくいかない。そのもどかしさが、問題行動として表れていたのだと今は思います。
当時の僕は、その子と自分の関係づくりには力を注いでいました。でも、友達同士の関係を教師の立場でどうつないでいくか、という部分がうまくできませんでした。結果として、学級が荒れてしまった。それが今でも心残りです。
さらにその年は、特別支援教育に詳しい先生が3人ほど一度に異動し、特別支援学級も1つ増えるタイミングでした。そんな中、教員3年目の僕が特別支援教育コーディネーターを任されることになったのです。
一生懸命やるしかない状況で、序盤から自分の力のなさを痛感しました。
そう考えたのが、異動を決めた理由です。
小学校から特別支援学校へ異動はできる? 制度の基本


異動の仕組みは自治体によって違う
小学校の先生が特別支援学校へ異動する方法は、自治体によって違います。
僕が当時知っていたのは、市町村立の小中学校と都道府県立の特別支援学校の間で行う「交流人事」という仕組みでした。
僕の自治体では、3〜6年ほどの期間、特別支援学校で勤務するという形でした。
制度の名前や期間、希望の出し方は自治体ごとに違います。まずは次のものを確認してみてください。
・教育委員会のホームページ(人事異動の方針・要項)
・管理職や、実際に交流人事を経験した先生の話
特別支援学校教諭免許は必要?
法律上は、小学校などの免許があれば、「当分の間」は特別支援学校で勤務できる経過措置があります(教育職員免許法 附則第16項)。
ただし、文部科学省は特別支援学校の教員の免許保有率を高める方針を取っています。2026年4月には、特別支援学校教諭免許の一種・二種を統合するなどの制度の見直し案も示されました。
僕は学生時代に、小学校教諭一種と特別支援学校教諭一種の2つの免許を取っていたので、異動にあたって追加で免許を取る必要はありませんでした。
これから異動を考える人は、現職のまま免許を取れる「認定講習」などもあわせて調べておくと安心です。
異動期間は何年? 小学校に戻れる?
交流人事のような期限付きの異動であれば、期間が終われば小中学校に戻るのが基本です。
一方で、そのまま特別支援学校に残る道がある自治体もあります。
「一度行ったら戻れないのでは?」と不安な人は、希望を出す前に期間と戻り方を管理職に確認しておきましょう。
異動を実現するための3つの準備


準備①:自治体の制度を調べる
前の章で紹介したとおり、異動の仕組みは自治体ごとに違います。制度を知らないまま相談すると、話が前に進みにくくなります。
「どの制度で」「何年くらい」「いつまでに希望を出すのか」を、自分なりに調べてから相談しましょう。
準備②:異動を希望する年度の5月頃までに校長へ相談する
僕は、異動の希望を出す年の5月に、面談の場を待たずに直接校長へ打診しました。人事の準備は早くから始まるので、相談は早いほど管理職も動きやすくなります。
伝え方は、とにかくストレートにしました。
「特別支援教育を本気で学びたいので、特別支援学校への交流人事を希望したいです。今の学校で○○の経験をして、専門性の必要性を強く感じました」
最初は、かなり驚かれました。初任校で3年目の異動はあまり例がないので、「何か嫌なことがあったのでは?」と心配されたのです。
そこで、今の学校での経験と「特別支援教育を学びたい」という思いを正直に伝えました。すると校長は「それなら応援する」と励ましてくれました。
ポイントは「逃げ」ではなく「学びたい」という前向きな理由を、具体的なエピソードと一緒に伝えることです。
準備③:特別支援教育の学びを始めておく
異動してから慌てないように、今のうちから学びを始めておきましょう。
・特別支援学校学習指導要領(自立活動・各教科等など)
・障害特性に応じた支援の基本
・校内の特別支援学級・通級指導教室の先生の実践
特別支援教育では、「なぜこの支援をするのか」を保護者や同僚に説明する場面がとても多いです。理論の土台があると、自信を持って実践できます。
異動して分かった小学校との違い


違い①:常に「チーム」で動いている
一番驚いたのは、いつもチームで仕事をしている感覚です。
1つの学級を複数の教員で担当するので、授業の前後や休み時間にも、常に先生同士でコミュニケーションを取っています。



小学校で「1人で学級を回す」ことに慣れていた僕には、とても新鮮でした。
違い②:先生の人数がとにかく多い
僕の勤務校は小学部・中学部・高等部がある学校で、教員だけで100人ほどいました。
異動した年は高等部の配属だったので、まず先生の顔と名前を覚えるだけで必死でした。
違い③:若手が育つ、あたたかい雰囲気
これは職場によると思いますが、僕の学校はとてもあたたかい雰囲気でした。
小学校では、3〜4年目ともなれば1人で担任を持つのが当たり前です。
一方で特別支援学校では、3〜4年目でも副担任になることがよくあります。僕も異動した年は副担任で、求められることのハードルが適度で、安心して学べる環境でした。


異動してよかったこと・大変だったこと
よかったこと
①勤務時間が大きく減った
小学校と比べて、勤務時間がかなり減りました。働き方の面では、異動して本当によかったと感じています。


②学級の仕事を1人で抱えなくていい
主担任の先生と2人体制で学級を回せたので、小学校のように「全部自分がやらなきゃ」というプレッシャーがありませんでした。
大変だったこと
①保護者対応
特別支援学校では、保護者のさまざまな要望やニーズを受け止めつつ、学校としてできること・できないことの線引きもしなければいけません。小学校のとき以上に丁寧さが求められ、大変さを感じました。
②子どもとの関係づくりに時間がかかった
僕が異動したのはコロナ禍の真っただ中で、子どもとのコミュニケーションそのものが制限されていました。
特別支援学校に通う子の中には、初めての人をとても警戒する子もいます。こちらが受け入れる姿勢や振る舞いを丁寧に示さないと、信頼関係はなかなか築けません。
コロナ禍も重なって、関係ができるまでにかなりの時間がかかりました。
小学校での経験は特別支援学校で生きる
特別支援学校で採用された先生と比べると、小学校出身であることは強みになると感じています。
小学校では、1年目から学級経営・教科指導・保護者対応をすべて最前線で経験します。困ったときは学年主任や管理職に相談しながら、3年間やり抜いた経験は大きな財産になりました。
特別支援教育コーディネーターとして、特別支援学級の先生や支援員さんの配置を考えた経験も生きています。学校全体を俯瞰して「こうすればうまく回る」と考える力がついたからです。
小学校にいた頃の僕は、自分の思いだけで突っ走りがちでした。特別支援学校に来てからは、一歩引いて「これはやろう」「これはやめておこう」と判断できるようになったと思います。
異動前にやっておくとよいこと
もし今の学校で機会があれば、特別支援学級の担任や、交流学級でのTT(ティーム・ティーチング)を経験しておくのがおすすめです。
・障害特性に応じた指導・支援の方法が分かる
・T1・T2の役割分担や、連携の感覚がつかめる
・自立活動や生活単元学習など、特別支援教育ならではの教育課程に触れられる
異動後、同じような場面にすぐ対応できるようになります。
よくある質問
- 小学校から特別支援学校に異動して、後悔しませんか?
-
僕は後悔していません。大変なこともありましたが、専門性が身についたこと、そして働き方が改善したことのメリットのほうが大きかったです。
ただ、職場の雰囲気や配属によって感じ方は変わると思います。
- 特別支援学校教諭免許がなくても異動できますか?
-
現在は経過措置によって、小学校などの免許で勤務できる場合があります。
ただし制度の見直しが進んでいるので、最新情報を確認し、認定講習などで免許を取っておくと安心です。
- 教員何年目から異動できますか?
-
自治体ごとに、初任校に在籍する年数などの目安があります。
僕の場合は、小学校で3年勤めたあとの4年目でした。まずは管理職に相談してみましょう。
まとめ:「学びたい」という気持ちが異動の一番の準備
小学校から特別支援学校への異動は、簡単な決断ではありません。それでも僕は、あのとき校長に打診して本当によかったと思っています。
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 異動の仕組みは自治体ごとに違うので、まずは制度を調べる
- 校長への相談は、希望する年度の5月頃までに、前向きな理由とエピソードを添えて
- 異動すると「チームで動く」働き方に変わり、勤務時間も減った
- 保護者対応や関係づくりの大変さはあるが、小学校の経験はしっかり生きる
「支援が必要な子に、もっとちゃんと関われるようになりたい」
そう思った気持ちこそが、異動の一番の原動力になります。
このブログでは、『仕事もプライベートも最大限に充実させる』ためのメソッドをたくさん発信しておりますので、よろしければこれからも見ていただけると嬉しいです。
最後まで見ていただき、本当にありがとうございました。

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