みなさんこんにちは!イット@it_coach0412です!!
この記事を見てくださっている方で、こんな悩みはありませんか??
・クラスで手を挙げなかったり、発言をしなかったりする子がいる
・授業で盛り上がりに欠ける
・学習意欲が下がってしまうのではないか心配
手を挙げたり、反応をしてくれたり、逆に分からないことをいってくれると、子どもの感じていることが分かって、教師側も安心しますよね💡
今回は、主に教員の方向けに、子どもが手を挙げない状況をテーマにして、『授業でなぜなかなか手を挙げない子どもがいるのか?』というお話しをしていきます!
よろしければ、最後までお読みください!
- クラスで手を挙げなかったり、発言をしなかったりする子の心理が分かる!
- 原因を分析する視点が身につく!!
- 手を挙げない代表的なパターンが分かる!!!
それでは、見ていきましょう!!
手を挙げない理由を読み取る上で大切なコト
手を挙げないといっても、さまざまな理由が考えられますよね。
例えば、小学2年生の算数の授業のときに、授業の始めに『前の時間に勉強した「2のだん」を言ってくれる人?』と聞いたとします。すると、手を挙げる子どもと手を挙げない子どもに分かれてきます。
さて、ここでみなさんに質問です。手を挙げない理由をどのように考察しますか?
自信がないからかな・・・
失敗したら恥ずかしいからかな・・・
さまざまな理由が思い浮かびますね。
今みなさんが考えたように、手を挙げない子どもは『なぜ手を挙げないのか?』を探っていく必要があります。いわゆる「原因分析」です💡
この原因分析を行う最大の理由は、子どもにあった「適切なフォロー」をするためです!!
例えば先ほどの2のだんの話を戻しましょう。仮に『2のだんが分からない。』と感じる子どもに、先生が『自信が無いのかな?』と誤って分析してしまうことがあります。この場面で、『大丈夫!自信をもって言ってごらん!!』と励ましたところで、分からないことをみんなの前でやって、出来ずに失敗するという結末が考えられます。
原因分析を行わないことで、子どもに失敗体験をさせるだけでなく、信頼関係も崩れる恐れがあります。なので、安易に「〇〇すればよい」という発想は捨てましょう。
原因分析を行うコツとして、その子の直接的な情報と間接的な情報の2つを読み取っていくとよいです💡
直接的な情報とは、
- 友達とのやりとり
- 教師とのやりとり
- 保護者とのやりとり
- 授業中や授業以外での様子
などといった、子どもを直接的に見て得られる情報です。
間接的な情報とは、
- ノートや提出物から得られる情報
- 机やロッカーの整理整頓の程度
- 他の先生から聞いた情報
などといった、視点を広げて子どもを理解できそうな情報です。
2つには優劣がなく、どちらの視点も大事にして、情報を得ていくとよいです✨
手を挙げない子の3つの代表的な要因
原因分析しないとならない理由は分かったけど、よくあるパターンと知りたい!
そんな方に向けて、私が考える3つの要因パターンをお伝えします!!
本人の性格面
まずは、本人の性格が関係しているパターンがあります。元々恥ずかしがり屋なタイプだったり、大人しいタイプだったりするということですね。その性格になるまでには、過去の経験を読み解く必要がありますが、ここでは省略させていただきます。
このタイプの子どもたちは、ノートやプリントを見るとちゃんと答えや考え方を書いているパターンが多いです💡自分の考えはもっているし、発表できる準備はできているが、発表をしない。こんな構図になってくるわけですね。
この子どもたちにフォローできることは、「自信をもたせること」や「1歩踏み出すきっかけを作ること」でしょうか。また、発表するかはともかく、まずは「手を挙げること自体に価値を置く」ことも大事ですね。手を挙げたことに対して、ポジティブなフィードバックをする。でも本人の性格を考慮したら、みんなの前でというよりは、さりげなく、ボソッとくらいが絶妙でしょうね(笑)
こんな感じで、本人の性格が手を挙げないことに影響してくるパターンは多いと言えます。
苦手なところがある
次に、本人の苦手なところがあって、みんなの前で表現することにためらいがあるパターンです💡みなさんも苦手な教科やあまり分からない話題のときは、発言するのを控えることってありますよね?
私は音楽のリコーダーが苦手で、発表するのがいつも嫌でしたね。
そういった場合は、無理に発表させるのは禁物です!なぜなら、苦手な場面での発表は本人にとって心理的ストレスが大きく、失敗経験につながりやすいと言えるからです。子ども大人問わず、誰しも理想の自分に近づきたいという思いはありますよね。苦手なところがある子どもにとっても言えることで、その子なりに「よくなりたい」という気持ちは必ずしもあります✨
しかし、教員側の配慮が欠けてしまうと、その子の考える理想よりはるか上の課題を求めてしまったり、それに対する友達からの目線や言葉によって、発表をした子どもは「失敗した」と捉えてしまうことが多々あります💦
なので、無理に発表はさせないことが大事です!発表をさせるときは、子どもが頑張れば答えられる「達成可能な質問」にするべきですし、発表以外にもノートをチェックして褒めたり、『姿勢がいいね!』などと態度面を褒めたり、できることはたくさんあります✨
ぜひ、発表以外で輝ける場を設けると、苦手なところがある子どもも生き生きしてくることでしょう。
手を挙げなくてもことが済む
最後は、授業づくりの観点から、手を挙げなくてもことが済むということを述べていきます💡子ども自身の話ではなく、教員側の話になってきますね。
我々教員は、毎日教材研究を行い、授業を実践しています。突然ですが、先生方は授業を行う上で大切にしていることや意識していることは何でしょうか?人それぞれ違うと思いますし、違うからこそ先生方の個性が出て、いいと思っています✨
私が初任の頃、教務主任の先生に「学校は塾じゃない」とアドバイスをもらったことを鮮明に覚えています。その頃の私は、毎日の教材研究が追いつかず、授業がただ「知識を教えるだけ」になっていました。そのことを当時の教務主任の先生はよく見てくださって、「学校は塾じゃない」というアドバイスをくださったのだと自覚しています。
話が戻りますが、この経験は子どもが手を挙げないことにつながるのではないかと感じています💡もし知識を教えるだけの授業だったら、子どもは聞く立場になってしまい、ただの答え合わせの時間が45分流れていく・・・そして、子どもの学びの意欲はどうなるか?もちろん学びたい、知りたいと微塵にも思わないでしょう。
手を挙げるという行為には、子どもの学びへの意欲が表れています。つまり、学びたいと思う気持ちが大きければ大きいほど手が挙がる子どもが増えていく・・・もちろん逆も然りです。我々教員が大切にするべきは、学びの意欲を最大化させることではないでしょうか?
過去の自分への戒めを込めて、ここまで述べております(笑)
ぜひ、先生方の授業で大切にしていることや意識していることを、ぜひ子どもたちの学びへの意欲にコミットメントしてみてください。そうすれば必ず、手が挙がる子どもが1人、2人・・・と増えてくるでしょう。
手を挙げない子が挙手をしたときについやってしまう落とし穴
さてここまでお話してきましたが、いざ授業をやっているとこんなことありませんか?
いつも手を挙げない子が挙手している!
お!勇気を出したのかな!〇〇くんを指名しよう!!
しかし、ちょっと踏みとどまった方がいいかも!実はこんな落とし穴があるかもしれません!!
それは、周りが手を挙げているのを見て、焦って『手を挙げとかないと自分だけ挙げてないって思われる・・・』という気持ちで、挙手したパターンです。
私も含めて、つい勘違いしてしまいがちな落とし穴です。苦手と思う児童が手を挙げたら『いつもより頑張ってる!チャンス!見せ場だな。』と思い、嬉しくてつい指名してしまう。しかし、その子どもはそう思っているのか?周りの子どもが手を挙げている様子をみて、『やばい、自分も挙げないと恥ずかしい』という気持ちがあって、手を挙げてしまう。というよりも、挙げないとならないと思ってしまう。
その場合は、答えを言ってもらうよりは挙手したことに対して褒めるといいですね。その子どもだけでなく、他の子どもも巻き込んで『こんなに手を挙げるクラスは素敵だな~』なんて言うと、クラス全体の満足感が高まってきます✨
ですので、いつも手を挙げない子が手を挙げたときも一度踏みとどまって、どんな流れで手を挙げたのだろうと考察することが大事です!
まとめ〜本人の気持ちに寄り添う〜
いかがでしたでしょうか?
今回、主に教員の方向けに、子どもが手を挙げない状況をテーマにして、『授業でなぜなかなか手を挙げない子どもがいるのか?』というお話しをしてきました!
大事なことは「本人の気持ちに寄り添ってあげること」です💡一概にこちらの解釈で判断せず、原因を分析し、『なぜこの子は手を挙げないのか?』を思考することで子どもを傷つけないことにつながります。
ぜひ、手を挙げない子どもでも輝けるような指導や支援を行っていけるヒントになったら嬉しいです✨
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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