みなさんこんにちは!イット@it_coach0412です!!
この記事を見てくださっている方で、こんな悩みはありませんか??
・学級経営が安定しない
・自分のクラスが落ち着かない
・夏休み明けの2学期でいいスタートが切れるか不安
「久々の学校!2学期がんばるぞ!!」と思う一方で、「学級が荒れたらどうしよう・・・」と不安になる先生も多いのではないのでしょうか?
今回は、学級経営の土台になる『ルール』にテーマを絞って、「3つの質問」でご自身の学級・クラスを見直していきましょう🍀
ぜひご自身のクラス・学級のルールが、本当に機能するかどうか点検してみてください!
- 学級経営の軸となる『ルール』について理解が深まる!
- ルールをしっかり機能させることができる!!
- 2学期からの指導に自信がもてる!!!
それでは、見ていきましょう!!
そもそもルールってなぜ必要なのか?
ルールを守らないと、他のみんなが困っちゃう!
ルールは守らないとだめだよ!!
こんな言葉をよく耳にしますね。というか、僕も使っていることがあります💦
そもそもルールってなぜ必要なのでしょう??
僕たちは当たり前かのように「ルールは大切だ」「ルールは守らなければならないよね」という意識をもっていますが、理由も何も伝わっていない子どもたちは正直「ルール、ルールばっかりでうんざりだ」と感じていることでしょう。
なぜルールが大切かが理解していなければ、このようにマイナスのイメージをもってしまいます。
では、もう一度。なぜルールは必要なのか?一緒に、子どもたちがなんて答えるか想像してみましょう!
決まりを守らないと、先生に叱られるからかな?
人を叩いたら、警察につかまるから!?
こんな答えが出てきそうですね。いい感じです。
確かに正しいのですが、これって「ルールに縛られている状態」であることがお分かりいただけますか?
→だから、「授業中は挙手をすること」というルールを作ろう!
→話を聞かれるのは嫌だよね。怒られるのもされたくないもんね・・・
→だから、「授業中は挙手をすること」というルールを作ろう!
こんな構図になるワケ。つまり、ルールが「〇〇しないように」存在している状態です💡
しかし、この構図は子どもの失敗経験をもとにしているので、失敗を経ないと子どもは腑に落ちないですね。そもそも、好き好んで失敗したい子どもっていますか?
恐らくいないですね。
ルールがなぜ必要か?それは、マイナス行動を止めさせるのではなく、みんなで気持ちよく過ごすために必要なのです✨
みんながルールを恐れて動きづらい様子と、みんなのために「ルールを守ろう!」と意識づいている様子だったら、あなたはどちらを選びたいですか?
ルールは守って当然や守らないと嫌なことがあるではなく、みんなが気持ちよく過ごせるために意識をして守るものなのです😊
学級・クラスでのルールを「3つの質問」で見直そう!
では、具体的に「みんなが気持ちよく過ごせるためのルール」にするには、どのように作っていけばいいのか?
今回は、ルールを作るだけでなく、「ルールをちゃんと機能させる」ところまでしっかりフォローしていきます✨
「3つの質問」でひも解いていくので、ぜひ最後まで見てくださいね🍀
子どもたちの合意を得ながらルールを作っていますか?
まずは、「子どもたちの合意を得ながらルールを作っていますか?」という質問です。簡単に言うと、「ルールを子どもたちと話し合って決めていますか?」といったところでしょう。
なぜ、子どもたちの合意を得ながらルールを決めた方がよいかは、自分事として捉えて、ルールに対する意識を高めるためです。「ルールを守るのは子どもたちであって、その結果、気持ちよく過ごす権利を得られるのは子どもたち」だということを強く意識させてください。
僕たちも年度初めに『教員評価』の目標や手だてを考えますよね?学習指導について、学級経営について、校務文章についてなどと各項目で記入するアレです💡
今年度受けもったクラスの1年後をイメージして、「こんな授業をしたい」「こんなクラスにしよう」と考えていきます。さらに、学校で自分は「こんな力を発揮したい」と決めて、校務分掌の欄に書き入れていきます。
しかし、この教員評価が「管理職から一方的な目標設定」になっていたら・・・?
イット先生は、音楽主任として本校で音楽が好きな子9割を目指しなさい!
えっ、、そんな・・・今年から音楽主任になったばかりですし、目標が高すぎますよ!!
そうは言っても、これは市の方針なんだ。今年は音楽科に力を入れていてね。全校で9割目指さなければならないんだよ。
評価方法はアンケートがいいんじゃないか??
そんな、納得出来ません!!
これは決まりだからね。今年は音楽主任なのだから、がんばりたまえ!
確実に関係が悪くなりますよね。納得することはできません。教員評価は、先生たちの主体性を高めるためにも、自分で目標設定をさせるシステムなのかなと解釈しています。
しかし、先生方は学級で「一方的なルール提示」をやっているかもしれません!!
まさに自分事として考えてみると、子どもの気持ちが分かってきますね💡
子どもたちの合意を得ながらルールを決めるときに大切なのは、一つ一つ丁寧にルールの価値を感じさせることです✨
例えば、廊下を走ってはいけないというルールに対しては、
→廊下を走ると誰かにぶつかって危ないね。
→逆に廊下を歩くことを意識すれば、誰かにぶつからなくて済むよね。
→ぶつからないということは、自分の怪我も防げるね。
→結果、お互いに気持ちよく過ごせるね。
→だから、「廊下を走らない」のルールは大切なんだね。
こんな感じで、子どもに考えさせながらルールに価値を感じさせていくことが大切です😊
ルールに沿ったポジティブ行動を示していますか?
次は、「ルールに沿ったポジティブ行動を示していますか?」という質問です。簡単に言うと、「具体的にどんな行動がいいと思う?」と子どもに考えさせているかどうかです💡
なぜ、ルールに沿ったポジティブ行動を示すとよいかは、語尾の表現によって受け取る印象が変わってくるからです✨
つまり、
といった印象を受けやすいですね。
言葉の面白いところで、語尾を変えるだけで、受け取る印象は全然違ったものになってきます!!先ほども説明した通り、ルールは「みんなが気持ちよく過ごすために」あるので、ルールをネガティブな表現にしてしまうと、抑えられている意識が働くので、気持ちよく過ごせないのです。
そして、1番大切なのは「ルールに沿った行動を示す」ことです!!!なぜなら、子どもたちはルールを漠然と理解しているからです。
例えば、先ほどの「廊下は歩こう」というルールを決めたとします。でも、子どもたちは、
廊下のどこを歩くの?
廊下は何列で歩くの?急いでいるときは2列でもいいよね。
早歩きは歩いているから、いいだろうか・・・?
などたくさん出てきますね。
分かっていただきたのは、一概にルールを決めた段階では子どもたちは地に足をついていない状態で、予想外の行動をすることがあります💦
そういったときは『具体と抽象』で理解させていきましょう✨
具体とは、「どんな歩き方がいいと思う?」と具体的に一つ一つの行動を考えさせることで、納得していくやり方です。
抽象とは、「なんでこのルールが大切なんだっけ?」と目的というややぼんやりした抽象度の高い投げかけで、「お互いに怪我をしないで、気持ちよく過ごすため」と認識させていくやり方です。
2つをうまく使いながら考えさせていくことで、目的と行動がマッチしていき、子どもたちはルールの価値をより感じることができるのです。
やっぱりルールは必要だと自然と思っていくようになります!
ぜひ、具体と抽象を使いこなしながら、ルールに沿ったポジティブ行動を示していきましょう!!
ポジティブ行動に対して適切にフィードバックしていますか?
最後は、「ポジティブ行動に対して適切にフィードバックしていますか?」という質問です。言い換えれば、「子どもがルールを守ったときに、ちゃんと声かけしていますか?」といったところですね💡
なぜ、ポジティブ行動に対して適切にフィードバックをすることが大事かというと、周囲からのフィードバックが無いと、適切な行動はいずれ無くなってしまうからです💦
僕たちも同僚や管理職とのやり取りの中で、適切に評価されなかったら、行動する気は起きなくなりますよね?
体育主任として運動会をがんばって仕切ったのに、お礼の一言も無いのか・・・
良かれと思ってやった仕事に対して、いちゃもんつけられた・・・
来年、体育主任やるの嫌だな・・・
次からはやらないようにしよっと・・・
こんな具合になるワケですね💡
まさに、大人も子どもも一緒です。適切な行動や成果に対しては、適切にフィードバックすればよいのです。
フィードバックの仕方については、大げさに言わなくても、心から「ありがとう」と「素敵だね」と伝えるのがいいでしょう✨きっと心からの気持ちは伝わりますね。
余談ですが、「適切に」という言葉についてもおさえておくとよいです。子どもたちの中には、わざとルールを破ろうとする子どももいます💦
ここに関しては、特別支援教育の知見をお借りすると、ある種の『注目行動』と言えます。注目行動とは、
このパターンでよくある教師の対応の落とし穴は、「ルールを破っているから、たくさん叱ろうとする」ことです💦この場合だと、基本的に注目行動が増えていきます。つまり、よりルールを破るようになるという悪循環が生まれます。
→先生「ルールを破っているから叱らなきゃ!」
→子ども『注目してもらえた!もう一回破ろう!』
→先生「またルールを破っている!もっと叱らなきゃ!!」
→子ども『さっきよりもっと見てもらえた!次はもっと破ってみよう!』
⇒負のループ、ルールの機能不全化
では、どうすればよいか?アドバイスとしては、「なるべく注目をせずに、よい行動が見られたときに、めちゃくちゃほめること」です。ここに関しては、声のトーンや表情を意識してメリハリをつけた方がいいと感じます✨
さらに、さりげなくその子に「〇〇(適切な行動)をしているA君かっこいいんだよな~」とか、「〇〇(適切な行動)しているAさんなら、今度の行事でリーダーになれると思うんだよね」などと持ち上げることも有効だったりします!!そもそも人の注目を集められるくらいのエネルギーがあるので、適切な注目の集め方を教えれば、適切に力を発揮できるようになってきます😊
まとめると、決めたルールに沿ったポジティブ行動に対して、適切にフィードバックしていくことが大事です✨
まとめ~ルールをポジティブなものに捉えよう~
今回は、学級経営の土台になる『ルール』にテーマを絞って、3つの質問から述べていきました🍀
「ルール=縛るもの」のではなく、生き生きと学校生活を送るために大切なものと捉えられると、自分も相手も大切にしているんだという感覚がでてきます💡
そのためにも、
- 子どもたちの合意を得ながらルールを作っていますか?
- ルールに沿ったポジティブ行動を示していますか?
- ポジティブ行動に対して適切にフィードバックしていますか?
の質問に照らし合わせて、学級のルールを見直してみてください✨
子どもたちが主体的にルールを守れるようにするのが、教師の役目と言えます。
しかし、ルールを守るという習慣は、一朝一夕では築かれません。「自分じゃダメなんだ・・・」と思うこともありますが、あなたがやっていることは間違っていません!!日々辛抱強く積み重ねていきましょう!!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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